「上つ文」と「古事記」を比較してきましたが、「上つ文」ベースのため、古事記が飛び々々に表示されてしまい、あらぬ誤解を与えてしまう恐れを考えました。そこで、古事記を書籍として見ていただくことが大事と考え、その代表として、いくつか存在する写本(原文)の中で、国宝の真福寺本を取り上げました。
構成・凡例
以下の段落は縦書きに整形されます。ブラウザによって、フレーム内では縦書きにならない場合が
あります。その場合は、まず、F5キーで更新してみてください。だめなら、
ページ選択のフレームのリンクをCtrlキーを押しながら開きたいページを別Windowで開くことで、縦書きになります。
また、ブラウザにより文字化けを起こします。文字コードは縦書きにする関係から、UTF-8です。表示/エンコードから
UTF-8を選んでください。(すでに選択されているのに文字化けしている場合があります。ブラウザの問題ですので、
再度そこで、UTF-8を選んでください。)
ブラウザによって、意図した表示にならない場合があります。
注:古事記本文での注釈行は1行中に2行になっていますが、ブラウザによりうまく表示されない場所があります。
上段
「古事記(国宝 真福寺本)」影印本の写し
この段はこの段の上に表示するイメージ、国立国会図書館 近代デジタルライブラリー
「古事記 : 国宝真福寺本・上」(京都印書館 昭和20年 影印本)をレイアウトに出来るだけ沿うように写したものです。
以下の注意点があります。
- 行数、文字数をそのままに写した。
ただし、行によって文字数が変るため、列長は一定しません。
- 注釈は縦書き時、二行に別けて整形されます。注釈の空白がブラウザによっては認識されず右の文字が真ん中に表示されてしまうため、代わりに「.」を使っている場合があり、ご容赦ください。また、コピー&ペーストで、エディタ等に貼り付けた場合、その部分は意味不明の文字並びになってしまいます。
- 文字は真福寺本の文字にできるだけ合わせました。例えば、市販の古事記の原文出版物での「爾」は「尓」のようにしています。
コンピュータ上にフォントのない漢字、あるいは、表示方法がその時点で見つからないものは、「古事記祝詞 日本古典文学大系」(岩波書店)などを参考に代替文字を用いました。極端な場合、意味は関係なく形の似ている文字を使うこともあります。特に問題と思える代替文字は赤で示しました。実際に影印を見れば、違いはすぐ分かりますが、影印自体が不明確で字形が判別しにくい場合もあり、ご容赦願いたい。
中段
上段の漢字・仮名交じり書き下し(読み下し文)
この段は上段を漢字交じりで書き下した物。
真福寺本は古事記の最古の写本(1371-72)であり、国宝でありながら、
誤字、脱字、衍字などが多く、世に出ている古事記本は、校勘の結果、ほとんどがもう一つの系統の写本である『兼永筆本古事記』(卜部本系統の祖本)(1522)が底本になっていて、校訂に伊勢本系(真福寺本等)を使うと言う形のようです。このサイトで私が参考にしている
岩波書店の「古事記祝詞」も卜部本系統の度会延佳本を底本とした古事記伝をベースにした「古訓古事記」を底本にしています。
ここの書き下しもそれに習うため、真福寺本の使用漢字に沿わない文字を使っていたり、文章が異なっているところが多々あります。つまり、真福寺本そのままでは、文章がおかしな部分が多いということで、ここに記した書き下し文は、校勘されている一般に出版されている古事記本を参考にしている事と、そのため真福寺本と内容が異なる部分があることを、ご了承ください。
ここの書き下しは「うえつふみ と 古事記」の頁の古事記と同じものです。段落、改行等が違うだけです。
最下段
コメント欄
この段はコメントです。
勝手な考察やメモなどを書いていますので、ここは参考にしないでください。
なお、将来的には余裕があれば、古事記の現代語訳をこの上に加えたいとは思っていますが、どうしても、現代語訳は恣意的にならざるを得ないため、躊躇しています。
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